読者さんからの質問

イギリス生活よもやま話【エッセイ】

プロフィール

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Teeka(フリート妙子)。イギリス人と結婚して、イギリス南東部に住んで、15年が過ぎました(はっや〜い!)。
夫とのなれそめは、よくある話なんですが、彼がわたしの英語の先生だったことです。
静かな海辺の田舎町で、教師を退職した父ちゃん(夫)と、ふたりで暮らしています。

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読者さんからの質問

こんにちは。
やーーっとこさ春らしくなってきましたね。イギリスでも、日照時間がちょこっと長くなったような気がします。

ホントはずいぶんと長くはなってるんですが、イギリスの天気って、ころころ変わるから、午後になると曇ってきたりして、あんまりその長さを実感できないような……。

だから、朝起きて、おっ、今日は青空出てる〜! と大喜びしても、数時間すると、あら〜ん、お日様はいずこへ……? 

灰色の雲がわさわさと広がってしまうんです。真夏以外は、晴天が1日中続くってことはあんまりないです。

さて、さて、前回のエッセイ「恋愛現役期間」について、いろいろと質問など、いただいてますので、今回はエッセイではなく、質問にお答えする形でおしゃべりしてみたいと思います。


え? 「恋愛現役期間」って、どんな話だったっけ?
ホレ、ホレ、あれですよ、入歯安定剤のコマーシャル。日本じゃ、元気なじーちゃんばーちゃんが出てきて「こんなに噛めるがや! カリッ!」。

ところが、イギリスじゃコッテコテのラブシーン。入歯安定剤で、こんな濃厚なキスもできまっせえ。お口を使ってあーんなことも、こーんなこともできまっせえ。と煽りたてる。

だから日本にくらべて恋愛現役期間がうんと長い。と、まあ、入歯安定剤のコマーシャルからこのような比較文化論にまで持って行っちゃう、という大変に優れたエッセイでありました。

で、そのとき、読者の方から、こういうメールをいただきました。
「13年も暮らしても意識はやっぱり日本人だなあと思ったのは、夫を『父ちゃん』と呼んでいるところです」

はい、たしかにわたしはここに13年暮らしても、意識はやっぱり日本人です。なんせ、関西の言葉でものを考えてまっさかいに。それに、あたしゃ日本人で結構、イギリス人になりたいなんて思ったこと、一度もありません。

ただ、「父ちゃん」という呼び方は、それとは関係ないんです。ジョークなんです。ちょっとここで、わたしがなぜ夫のことを「父ちゃん」と呼んでいるのか、その訳を説明しておきましょう。ま、説明するほどのたいした理由じゃないですけどね。

「父ちゃん」と呼ぶ前は、わたしは「オットット」と呼んでいました。うちの亭主は、ホントに、早とちりのあわてん坊で、いつもポカばっかりやっているので、「あんなのはオットじゃなくて、オットットで十分だ」というのが理由です。

でも、こういった呼び方は、エッセイの中だけのニックネームです。実生活では、彼の名前か、または「ダーリン」と呼んでおります。もちろん、「ダーリン」は、何かをやってもらおうとか、そーゆー下心があるときに使っております。

かなり長い間、エッセイで「オットット」と呼んでいたのですが、2年前のお正月、わたしは夫をイギリスに残してひとりで帰国しました。すると彼は、毎日のように電話をしてくるんです。

【注】 これは決してノロケじゃありません。奴が電話してくるときは必ず夕食中か、テレビが面白くて目が離せないときなので、はっきり言って迷惑。それに、毎日、おなじ話題ばっか。それよりも、あたしゃ、めったに見られない日本のテレビが見たいんじゃぁぁぁ!

で、ある晩、姉が電話をとりついだんですが、そのとき、「はい、父ちゃんから電話。母ちゃんがいないから、寂しいって」といって、受話器を渡したんです。(うちの姉って、ちょっと面白い人)

それ以来、わたしと姉の間で、夫の名前は「父ちゃん」になってしまったのです。で、イギリスに帰ってきて、日本人の友達の前で「うちの父ちゃん」というと、みんなクスクス笑います。

わたしたちに子供はいないし、スラリ(?)と長身で、家でもジャージーなんか絶対にはかない(ていうか、持っていない)、自称英国紳士の夫と、「父ちゃん」という言葉のイメージの深いギャップが、笑いを誘うようです。

わたしも、「笑うてもろてなんぼ」の関西で、長年暮らした身ですから、お笑い大歓迎。てなわけで、マイブームとしてすっかり定着してしまった「父ちゃん」です。

ところが、読者諸氏になーんの説明もなく、いきなり「オットット」から「父ちゃん」に変えてしまったので、誤解を招いてしまったようです。ちょっと説明しておかんといかんなあと、反省しました。わたくしの不徳の致すところでございます。


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で、先ほどのメールですが、このように続いています。
「ひょっとして英国人もまた、日本人とおなじく互いに父、母と呼ぶのでしょうか。『お父さん』『お母さん』と呼んでしまえば、それは男と女ではなく、子供の父母でしかなくなるのではないでしょうか。

日本人の男が妻に擬似母親を期待しているというのは、有名な話だと思うのですが、男と女であり続けるためには、『父、母』ではなく『男、女』であり続けることが重要だと思いますが、いかがでしょうか」

たしかに、おっしゃるとおりです。
イギリスでは、ふつう、夫婦の間でお父さん、お母さんという呼び方はしません。名前か、ニックネームか、ダーリンでしょうね。

名前で呼ぶのが普通なので、子供が親を名前で呼ぶ家庭もあります。名前を呼び捨てです。特に、イギリスは複雑な家庭が多くてステップ・ペアレント(継親)も多いわけですが、ステップ・ペアレントを呼ぶときは名前で呼ぶのがふつうだと思います。

男が妻に擬似母親を期待しているというのは、特に日本だけの現象ではなくて、おそらく世界中の男性の深層心理のなかには、そういうものがあるのではないでしょうか。ただ、日本はその傾向が強く出ているというだけのことで。

わたしの友人はイギリス人の夫のことを「うちの長男」といっています。もちろん、男性の育った家庭環境によっても、その傾向は変わってくるようですけど。


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そのほかにいただいた質問を挙げていきましょう。

【質問1. 英国人も人見知りをすると、何かで読んだ記憶があります。初対面で「ジョンと呼んで!」なんて言うのはアメリカ人ぐらいかしら? 妙子さんは長く住んでいらっして、ご主人はイギリス人ですが、どう思われますか?】

アメリカ人のような、初対面での気安さが英国人にはないので、人見知りをする人種だと思います。ただし、初対面でファーストネームで呼び合うことは、イギリスでも普通に行われます。

というか、紹介されるのはほとんどの場合、ファーストネームだけなので、わたしの知り合いでも、名前は知っていても、苗字は知らないことが多いです。

Mr とか Mrs とかの敬称をつけることは、お役所や病院などで呼ばれるときぐらいかなあ。昨今は、ビジネスでも、たとえば銀行からの通知などでも、Dear のあとに、いきなりファーストネームですもんね。


【質問2. 寝室も意外に同じベットでない方が多いと言うのも読んだのですが……】

いやあ、これは違うと思いますよ。わたしの知る限りでは、友人宅全部がダブルベッドです。それに、テレビのホームドラマでは、夫婦の寝室がツインベッドだなんてのは、見たことないです。必ずダブルです。

イギリスでは夫婦というものはダブルベッドで寝るものなんだ、というのが、わたしが受けた最初のカルチャーショックのひとつでしたから。

ダブルベッドはねえ、まあ、父ちゃんを湯たんぽがわりにするときは、暖かくていいんですけどねえ。でも相手の寝返りがいちいちこっちの体に響いて、安眠できないので、あんまり健康上の面で良いとは思えないけどなあ……。


【質問3.パブは仕事帰りに直行ですか? 日本人男性はほぼ直行ですよね。夫婦別行動が結構多い日本(我が家だけ?)ですが、そのあたりのこともよかったら教えてください。】

日本とくらべたら、仕事帰りにパブに直行する男性は少ないと思います。わたしたち夫婦はめったにパブに行かないのですが、まわりを見ても、やっぱり家に直行のほうが多いと思います。

パブはカップルで行ったり、同性の友人同士で行ったりもするので、日本人男性が飲み屋の女性を目当てに行くのとは、全くコンセプトが違うと思います。

わが家はわりと夫婦別行動です。でも、父ちゃんが一人で行くと必ず「タエコはどうしたの? なぜ来ないの?」と聞かれるそうで、ええーい、放っといてくれー! と、時々叫びたくなります。

たしかに、カップルが単位となっている社会なので、結婚当初は、夫は自分のつきあいにすべてわたしを同伴していました。でも、わたしは、自分の興味のない集まりに同伴させられることが、だんだんストレスになってきたのです。

それで、とうとう、はっきり言いました、「行きたくないから一人で行ってほしい」と。それは彼にとってショックだったようで、かなり落胆しましたが、わたしがストレスを溜め込んで、うつになったり病気になったりしたので、今は理解してくれています。

でも、妻がいるのに単独行動ってのは、ちょっと申し訳ないなあと、後ろめたい気持もあります。日本なら、別行動でぜんぜんかまわないのにね。だから日本とは反対の意味で、窮屈な面もあります。


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