老化現象

イギリス生活よもやま話【エッセイ】

プロフィール

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Teeka(フリート妙子)。イギリス人と結婚して、イギリス南東部に住んで、15年が過ぎました(はっや〜い!)。
夫とのなれそめは、よくある話なんですが、彼がわたしの英語の先生だったことです。
静かな海辺の田舎町で、教師を退職した父ちゃん(夫)と、ふたりで暮らしています。

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老化現象

【読み違い】

最近、つくづく歳をとったなと思う。といっても、わたしゃ孫の一ダースもいようかというオババではない。花の熟年マダムでございますわと頑張ってはみても、いかんせん、ここ一、二年の視力の衰えには、我ながらたじたじとなる。
  
日本に帰国したとき、スーパーで、ノシイカにてんぷらの衣のようなものをつけて揚げた、酒のつまみのようなお菓子を手に取った。こういうものがイギリスにはないので、つい目が行ってしまう。

が、わたしゃ食品の添加物には、ちょっとウルサイのである。できるだけジャンクフードは食べたくないし、油の酸化や添加物が気になってしょうがない。
  
なになにと、袋の裏の表示を見て、ぎえええーっと大声をあげそうになった。そこにはなんと、「ウンコ色素」と書かれているではないか。そ、そりゃまあ、たしかにそのイカのお菓子は黄色のような茶色のような色をしているけど……。
  
しかし、いくらなんでも、そんなはずはない。もう一度よぉーく目をこすって見ると、やれやれ、「ウコン色素」だった。鬱金という、その根茎から黄色い染料を取る植物である。
  
あんまり人にはいいたくないが、こういう読み違いを最近じつによくやる。去年あたりから、細かい字は、眼鏡なしでは読めなくなったが、それでも普段は、いちいち眼鏡をかけるのが面倒で、裸眼で過ごすことが多い。だから、新聞や雑誌にざっと目を通すときには、必ず読み違いをやる。
  
「ベニス」を「ペニス」と読むのは序の口で、「SFX」を「SEX」、「ロータリー・クラブ」を「ロリータ・クラブ」。その他にもいろいろとある。

「くちづけはタンゴのあとで」を「くちづけはダンゴのあとで」、「五十年にここに移転した」を「五十年にこにこ移転した」、「おりしも」を「おしりも」、「アメーバうんどう」を「アメーバうどん」など、数えあげたらきりがない。
  
いつぞやは、「寝たきり老人」を、不謹慎にも「寝たふり老人」と読んで、ひとりで爆笑すると同時に、あきれかえってしまった。
  

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困ったことに、わが家にもうひとり、こんなドジをやるアホがいる。それはわたしの相棒で、こいつはわたしよりひどい。もうホントに、とんでもない間違いをやらかす。
  
わたしの相棒とは、ワープロのことである。わたしは日本で購入したノートパソコンで文章を書いているが、こいつが持ち主に似たのか、しょっちゅうアホな読み違い、いや、変換をしてくれる。
  
たとえば、「顔」のつもりで入力したらいきなり「(^o^)丿」が出て、のけぞった。「言わない」と書くつもりで入力したら「岩内」と出た。あ、こらッ、バーカ、岩内とはなんだ岩内とは。
  
「ひた走る」が「日田は汁」、「片田舎」を「堅い仲」、「聖母マリア」を「歳暮マリア」、「黄色い声」を「黄色い肥」。こんなスカタンは、いつものこと。

「筋肉痛」と打てば「金に苦痛」と出る。ええ、ええ、そりゃ、 あたしゃいつだって金欠病で苦労してまんねん。ほっといてちょうだい。
  
「縮まった」が「知事待った」。うんもう、知事なんぞ待たんでもよろし。「音楽祭」を「音が臭い」。ちがうってば。音は臭くなんかないのっ。また、「舌ざわり」のつもりで打ったら、「下触り」と変換した。なんちゅうエッチなヤツだ。
  
「誇り」は、なぜか毎回必ず「埃」と変換する。あのなー、ちゃうっちゅーねん。そやのうて、ほれほれ、さっきも「誇り」と打ち換えたでしょうが。と教えても、次回もしつこく「埃」と出る。

前に使用した漢字を記憶する機能は、ついてないのか? ついているとすれば、それがトチ狂っているにちがいない。
  
そうかと思えば、驚くこともある。「幼い」を「小山内」と変換して、へええ、あんたそんな苗字知ってんのォと、感心した。しかし急いでいるときに、いちいち感心なんぞ、してはいられんのだっ。

それにしても、「小山内」という漢字の使用頻度なんて、十万回に一回もあるだろうか。わたしには友人知人に、小山内さんという人はいないから、メールでも使ったことがない。
  
あのなー、ほとんど使うことのない漢字を、こざかしげに変換せんでも、ええねん。それよりも、もっとふつうの漢字を、ふつうに変換して欲しいのだよ、わたしとしては。


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またあるとき、「良しにつけ悪しきにつけ」のつもりで打ったら「止し煮付け亜式煮付け」と出た。うわあああ、そうだ、煮物の鍋ッ! とろ火にかけていたんだ!あわてて台所に飛んで行って、炭と化す寸前の煮付けを救出した、なんてこともあった。
  
傑作なのがある。「息絶えて」と書くのに、なんと「生き耐えて」と変換しやがった。おいおい、生き耐えてどないするねん。死んでくれなあかんやないの。さ、どうあろうと、親分さん、ここでは死んでもらいます、御免! と無理矢理殺した。
  
さらに傑作なのは、ヤツめ、「お姑」を、あろうことか「汚臭留め」と出してきた。このときばかりは、アイヤーッと、椅子ごとでんぐり返ってしまった。これは、なかなか言い得て妙である。「お姑」と「汚臭留め」、どちらも鼻につく!?
  
じつは、このスットボケた変換にうんざりして、ソフトを換えたことがある。日本の友達が、「ATOK」というソフトを使えば良いと教えてくれたので、早速、取り寄せてインストールした。ところが、どういうわけか、うまく作動しない。
  
使いづらいので、とりあえずアンインストールした。インストールの仕方が悪かったのかもしれない。もう一度やってみようと思いつつ、そのままになって、一年が過ぎようとしている。ええかげん、やらんとあかんなあ、うんむ……。


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